静寂が光で満たされる空間_集合住宅
集合住宅の外構工事に携わらせて頂きました。
施工場所は集合住宅のアプローチなど共有部分なので、住まう方にとっては留まることなく通り過ぎてしまうことの多い空間。
ただ、その通り過ぎる短い時の中、どんな時刻、いかなる天候であっても、住まう方にゆとりを感じてもらえるようにと思いを込めて、外構デザイン・設計・施工をさせて頂きました。
(東京都 集合住宅 外構工事より) 街が静かになってくる夕暮れ時、明かりは灯り始め、空間は光で満たされます。
疲れて帰途についたとき、一息つけるような空間となるように。 各照明などに照明を入れて、間接的な光で空間を明るく保っています。
夕闇迫る頃の柔らかな光。
植栽や階段に施工された照明で、空間を間接的に、柔らかな光で明るくしてあります。
暗い夜道を抜けて、明るい自宅に着くと安心感がもたらされますね。
間接照明を組み合わせているので、人の目にも優しい光です。 ファサードの門柱にもラインライトで間接的に明るさを出しています。門扉は造作で作っており、オートロックとなっています。門扉によって内と外と空間を分けていますが、スリット壁を用いることで、視認性は確保され安全性が高まります。
いつの間にか訪れる朝。
朝の陽射しを浴びた門柱。大ぶりな岩や植栽が生き生きとして見え、力がもらえるようです。メインの植栽は左がコルジリネ、右はストローブマツです。黒いタイルはアンティークブラック。
今日も一日が始まります。
さぁ、出かけよう。 太陽の光で満たされる広間。中央にはダシリリオンのプランター。
床面のタイルは落ち着いた雰囲気になる色味のゲルマンゴールドを張っています。 日中の植栽、静寂に包まれていた夕暮れ時とは表情を変え、自然光によって存在感が際立ちます。主人の帰りを仲間たちと待っているようにも見えますね。
植栽は左グレビレア・ハニーワンダー、中央アガベ・サルミア、右ユッカ・ロストラータ。 時は巡り、アガベは影の内に。
プランターはアガベの個性に合わせて選んでいます。 再び静寂が訪れる気配。